死の笑話集

死の笑話集 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

死の笑話集 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

久しぶりのレジナルド・ヒル、しかも全645ページ。これが、飽きさせないと言うか、早く続きが読みたくて、いろいろあったはずの行動予定はすべてなかったことに。
相変わらずの文学趣味、(パスコー主任警部の妻エリーゆえに?もともと伝統的に英国ミステリには多いし)それも楽しい!ただし、無知ゆえに著者に遊ばれてても判らない悲しさが。
今回は、ウィールド部長刑事とパスコーがそれぞれお父さん役??あのダルジール警視まで部下に温かい配慮を・・・って、初期の、にくったらしい無作法・無礼・無法(!?)がなつかしい。いえ、今でもそうなんですけど。
前作『死者との対話』の続編で、のっけから、ええつ〜!。そんなサラッと言われてもぉ〜。あんまり素直にネタばれされてるので却って疑い深く信じられない。これって次作でまた軽く覆されるってことは?って思ってしまって。早く読みたいよ〜!!
初期の作品、本当に男性が書いているの?って信じられない気分だったのですが。もう慣れました。とても丁寧な作りで、登場人物も魅力的、思想もなかなか辛らつな、知識人向きのプロって感じ。パスコーはゆっくり年をとるので若いままですが、読者も著者も・・・。