破線のマリス
- 作者: 野沢尚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/09
- メディア: 単行本
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『真実』の報道とはいっても映像を切りとることで、いくらでも視点を変えられるわけです。
同じ映像素材でも編集と解説しだいでまったく別のものになるわけですね。
解説しなくても映像だけで意味も吹き込めるし〜
「今日は温かな1日でしたよ」と言うだけの報道でも、公園で昼休みにお弁当を広げるOL(モチロン映り栄えする)たち・「思わずかわいいなあ」と子を持つ親や孫のいる年寄りに受ける幼児の外遊び等を映すのは、もはや定番。
そこに眼をひきつける絵をどう置くかで、視聴率も変わってくるでしょう、確かに。
視聴者に思い込ませる側の作り手が、思い込んでしまったら…
思い込まされてしまったら…
そこにあるのはイクツモノ罠。
ビデオの送り主はミエミエとはいえ、この結末は残酷。